人間は一人格ではありません。その時、その時の自分の都合でころころと考え方も想いも変わるものです。
二重人格とか多重人格などという言い方をすると、何か病気のようなイメージがしたり、いい加減な人のような感じがして聞こえが悪いのですが、そういう特別なものではありません。
誰もが自分の中に何人もの自分を持っています。なまけ者だったり、がんばり屋だったり、わがままだったり、優しかったり、まじめだったり、嘘つきだったり、いじけっ子だったり。そのどれもが、まぎれもない自分です。
でも、その中にも「真の自分」がいます。人として理想的な自分です。なのに、理想的な方向へ自分をうまくコントロールできないのは、理想の自分とそれ以外の自分がうまくコミュニケーションできずに話がまとまらなかったり、どちらかに偏ったりしているからなのです。理想の自分を司会者にして、いつも有意義なココロの会議を開くことができれば、納得のいく自分でいられるのではないでしょうか。
身の周りにいる人たちとのコミュニケーションと同じように、自分の中にいる人たちとの対話を大切にしていきたいと思います。
自分の中の自分たちを受け入れていくことのススメ
人格は気分で変わる、状況で変わる、相手によっても変わります。聞いている音楽に影響されているような場合もあります。無理にいつもいい人でいる必要はありませんが、どんな人間になりたいかを考えなくなったら、そこで成長は終わってしまいます。いろんな自分を受け入れながらも理想をイメージしましょう。しんどいと思うかもしれませんが、本質ではない言動をしている方が、もっと苦しかったりするものです。