現代人を見ていると高等教育を受けているのにも関わらず、考えていない人が増えていると感じます。「想っている」ことを考えていると誤解しているのです。これは、世の中の情報が多すぎて何を基準に考えれば良いのかが分からなくなっている状態と考えられます。
人それぞれで言っていることが違う、親と先生の言っていることが違う、嘘はいけないものだという人もいれば、ある程度の嘘は必要という人もいます。ダイナマイトは工事に使えば良いものですが、戦争に使えば悪いものになってしまいます。価値は人によっても変わってしまい、立場によっても変わってしまうやっかいなものです。
毎日、マスコミから流れてくるニュースは、事故や事件など暗いものや、立派な立場の人たちがデタラメだという情報、コメンテーターの無責任な発言、政治家の問題など、信頼感をなくすような情報に溢れ、何を信じていいのか分からない状況と言えます。情報公害が起きています。最近では、インターネット、Twitterなどで誰もがいつでも自由に情報発信できるようになり、ますます真実の行方を難しくしています。
「情報処理能力」を高めることが必要になっている時代において、考え方を持つということはとても重要なスキルと言えます。世の中は変化してしまうことと変化しないことの2つに大きく分かれます。答えを出す前にいま一度、どんな考え方をするのかを考えてみることが、自分の人生やビジネスを捉えることに大きく役立つと思います。
●思考とは、と考えてみる