私たちは、問題ごとをなんとか乗り越えて前に進もうとする時に、「なぜこの問題を乗り越えなくてはいけないのか」という理由を求めます。
それは、人間は納得しないと行動できないようになっているからです。
納得するには、人格核にものごとを解釈する力がなければいけません。
人格核の大きさとは、起きたできごとをどう解釈できるかという能力であり、情報処理能力といえます。
人格核は、良い感情核も悪い感情核も公平に受け入れます。
そしてプラス感情核に対しては、より正しい情報を与え、励まし、力強く進むように導きます。マイナス感情核が現れても否定したり打ち消すのではなく、マイナス感情核が「あっ、そうか。そうだったのか」と納得できるような情報を提供します。
人格核は「なぜそうしなくてはいけないか」という感情核のギモンに対して説明をし納得させるのが仕事なのです。
ところが、あまりにも大きなできごとが起きると、人格核がさまざまなマイナス感情核の思いやギモンに答えようとしても、そのできごとを解釈しきれません。
たとえば、ちゃんと納得して乗り越えるには1000個の課題を処理しなくてはならないのに、50個くらいまでの情報処理能力しかない人が一度に全部を解決しようとするから、パニックに陥ったり苦しくなってしまうのです。