⑧経験値を高めるための「テスト販売」

新しいことにチャレンジする際には、成功体験が邪魔をしたりします。新しいことへのチャレンジは、自分は何も知らない、何もできないというところからスタートすることが大事です。新商品提案をする場合、それをすぐに売り上げにつなげると考えている人がいますが、ビジネスはそんなに甘くありません。
どんな優れた製品が開発できたとしても、その商品化や販促化がズレていれば結果は出ません。必ずテスト販売の発想で始める必要があります。きちんとしたシミュレーションに基づいたテスト販売は、成功した場合は「なぜ成功したのか?」、失敗した場合は「なぜ失敗したのか?」という原因が分かりやすく、効率的に経験値を高めます。また、それが社内や社外の情報の共有化につながり、ビジネスプロデューサーのスキル向上だけでなく「企業ノウハウ」になっていきます。
これを優れたOJTとし、ビジネスプロデューサーの育成を社内で行えるようになることで、企業活動の活発化や人材活動の活発化につながっていきます。



  


Posted by モチヅキ セイジ. at 2012年10月29日09:55

⑦創造力を高める「シミュレーション」

企業は常に経営革新を求められますが、モノ溢れで市場が成熟した難しい時代、いきなりの実行、特に多角化の場合は損失も多く経営の致命傷になる可能性もあります。事前にしっかり調査分析し、シミュレーションをしてリスク回避することが大切で、創造力を高めるためにもシミュレーションは不可欠です。
1つのテーマに対しても、繰り返しいろいろな角度から見ることが大事ですが、ビジネスの視点がズレているとせっかくのシミュレーションが無駄になってしまいます。ビジネシング教育では、①誰が?②誰に?③何を?④誰と戦い?⑤どう売る?という経営の5資源に基づいた5C分析でシミュレーションを行い、自社のビジネスの可能性を発見します(ビジネシングマニュアルP8参照)。
シミュレーションタイプは、製品戻し、顧客戻し、競合戻しの3つがあります。また、お手本となる優良企業や優良商品を5C分析して優れた戦略を参考にすることが、創造力を高めます。



  


Posted by モチヅキ セイジ. at 2012年10月28日09:37

⑥調査分析力を高め「予備知識」を蓄える

社会の動向、産業の状況、消費者のライフスタイルなどを把握するには、何にでも興味を持つことから始めることがポイントです。考えることは大事ですが、アイデアは情報の中にあります。
普段の生活の中で、買い物に行ったら今まで関係ないと思っていた売場も見てみる。スーパーやコンビニ、GMSやレストランをビジネスとして見てみる。観光地へ行ったら街の成り立ちや、お土産物店では土産物と土産物店と分けて見てみる。デパートやショッピングモールでは、自分へのプレゼントとして、家族や友人へプレゼントとして、と常に模擬買物をしてみる。産業や業界のフェアなど今の仕事に関係ない場所にも足を運んでみる。雑誌やメディア、広告や専門誌など、今まで関心のなかったものは特に目を通すことで情報を仕入れ、戦略の差別化を知ったりすることが大事です。
ビジネシング教育では、調査項目や対象の内容を設定した「ビジネシングサーチ」で、生活の中で様々な情報を仕入れ、ビジネスに役立つ予備知識の収集を行い、疑問に思うことに対してアイデアを出せるようになる生活習慣を身に付けることを目指します。



  


Posted by モチヅキ セイジ. at 2012年10月27日07:34

⑤問題解決力を高める「基礎知識」

ビジネスは幅広い知識が必要です。情報収集や調査分析をして問題解決力を高めるには、ビジネスの仕組みを広く理解する必要があります。ビジネシング教育における基礎知識は2つで、ビジネス意識の向上を図る「+LSQ」(世界観を持つという生き方+LSQ参照)と、ビジネスの仕組みを知る「戦略人材ボキャブラリー」(ビジネシングマニュアル参照)があります。
「+LSQ」は、①人生とは②仕事とは③経営とは④寿命とは⑤人間とは⑥社会とは⑦成長とは⑧思考とは、と考えてみる8つの世界観を再認識し物事の捉え方の幅を広げ深めるものです。「戦略人材ボキャブラリー」は、経営の5資源である①事業②商品③販促④人材⑤企業のバランスにより事業を強化する「バランス経営」を知り、経営の5資源による相乗効果と、「事業変身戦略」による事業の相乗効果を目指すものです。どちらもこれからの企業成長に不可欠の経営の考え方です。



  


Posted by モチヅキ セイジ. at 2012年10月26日18:56

④ビジネスの基礎知識から「問題解決力」が生まれる

ビジネスにおけるアイデアとは、顧客の抱える問題を解決するものであり、問題や解決案を発見する調査分析力は、ビジネスの基礎知識がないと高まりません。なぜなら調査分析とは差別化を見つけることであり、ビジネスの仕組みを知らなければどこが差別化ポイントかも分からないからです。ビジネスの基本は顧客満足であり、調査分析力は問題解決力を身に付けるために最も必要なもので、そのためにはビジネスの仕組みを知る基礎知識が必要です。
例えばスーパーマーケットを調査しようとしても、スーパーマーケットのビジネスの基本を知らなければ他社との比較も問題の発見もできません。専門性の高いビジネス教育はいろいろあります。しかし、ビジネスの基本を広く浅く学ぶことができる教育はあまり見かけません。



  


Posted by モチヅキ セイジ. at 2012年10月25日09:37

③優れたアイデアを出すには「調査分析力」が必要

優れたアイデアは、有益な情報の中にあります。そのためには、産業、業界、社会の動きや顧客の生活、人間の思考、嗜好などを調査分析する力が必要です。調査分析力が欠けていると、思い込みのアイデアになってしまいます。メディアが発達し、私達の身の回りには様々な情報が溢れていますが、あまりの情報量の多さに自ら耳を塞いで興味ある情報しか選択しない傾向があり、情報の氾濫の中で逆に情報不足になっています。
世の中を分かったつもりでいる自分をまず疑い、社会の仕組みを知り日頃から幅広く情報を蓄えることが大切で、調査分析力を高めることが優れたアイデアを生み出していきます。



  


Posted by モチヅキ セイジ. at 2012年10月24日18:02

②新たなビジネス展開には「創造力」が必要

モノ溢れ市場の中、多くの企業に事業の陳腐化が起きています。既存事業の見直しがうまくいかないのは、世の中は変化しているのに従来の発想で行っているからです。新規事業の構築がうまくいかないのは、進出する市場の現状を知らないまま従来の経験値で行動してしまうからです。あらゆる商品が出揃っている今、モノの提案ではなく、優れたライフスタイル提案をしている企業が成長しています。
ライフスタイル提案をする事業へ事業変身することが不可欠ですが、それには創造力が必要です。世の中の現状を見た上で、今後どうなっていくか、顧客が求めている事は何かをイメージするところに新たなビジネスのアイデアが生まれます。ビジネスの結果を導き出すには豊かな創造力が必要で、そのためには情報が必要です。



  


Posted by モチヅキ セイジ. at 2012年10月23日07:26

①「ビジネスプロデューサー」という専門職の育成

ビジネスの基本は、新規顧客の獲得、顧客単価の向上、持続的競争優位の確立です。事業展開として、新商品提案による市場開拓、市場浸透、そして新しい事業分野へ進出する多角化があり、企業・事業・商品のライフサイクルを育て、利益を生む仕組みづくりがビジネスの構築と言えます。
供給過多によるモノ溢れ、価値の多様化、流行や変化の加速化、企業の多角化や新興国の台頭による競合の増加という厳しい時代の中において、既存事業の見直しや新規事業の立ち上げなど、新たな事業を組み立てられる人材「ビジネスプロデューサー」という新たな専門職が求められています。



  


Posted by モチヅキ セイジ. at 2012年10月22日09:13