教育という分野をいろいろ調べてみると、ほとんどが子供のためのものになっているようです。確かに生涯学習というものはありますが、言葉の意味でいうと「教育」と「学習」は違います。教育とは教え育てるもので、学習は学びおさめるものです。子供の頃は人に教えられ、大人になったら自分で学んでいくということなのでしょう。
しかし子供の頃から受動的に教わることばかりしてきた人が、社会に出て、自ら積極的に学んでいける素養ができあがっているのでしょうか。
社会には学ぶべきことがたくさんあります。その中で大人たちは何を学んでいるのでしょう。
自分にとって都合よく稼げること、ノウハウ。自分をなぐさめ癒す方法。どうも都合の良いことばかり学んでいるようです。
その場をおさめるために、人のご機嫌を伺うようなことを覚える。そんなことをやっている人に限って「社会はこんなモン」みたいなことを言います。
しっかり学習できていない大人たちが、子供たちに勉強勉強、常識常識と言っている姿はコッケイに見えます。
人間、何歳になっても、教わることと学ぶことが必要です。今、社会に必要とされているのは「学び教えられる、人格学校」ではないかと思います。
責任を持って教えられる人になることのススメ
学習とは、自分のためだけにやっている場合が多いように思えます。苦労して学んだのだから、知識は自分だけのもの。しかし本来は、学んだことを社会や人に貢献できる人間になることが大切なのではないでしょうか。自分が気がついたことはもっとわかりやすく人に伝える。学ぶことで得意分野を持ち、それを誰もが教えていける場、それが社会=大人の学校だと思います。