部下をもとう

部下をもとう


上の立場の人が下の立場の人を見るのには三年かかるけれど、下の立場の人は上の立場の人を三日で知ってしまう、という言葉があります。
上司は、全体の向上のために部下たちの良いところを探さなくてはいけないのに対し、部下はそんな責任を感じることなく上司の悪いところを中心に見ている、ということのようです。
言い換えると、悪いところを見るのはたやすいけれど、良いところを探すのは難しい、ということではないでしょうか。
これは上司と部下の関係だけではなく、親と子、先生と生徒などにも言えることです。
いくらしつけが大事だからと、親が子供の悪いところばかりを見て叱っていたのでは、子供は悲しくなってしまい、心を開いてくれなくなります。
逆に、一生懸命に良いところを見つけてほめてあげれば、自信が芽生え、活き活き伸びてくれます。
上に立つ人というのは、それだけの責任があるのです。
部下を持つということは、きっと、「人の良いところを見つけられる人間になりなさいよ」ということです。
また、そうすればいろんなことに気がつけるようになり、「あなた自身が成長できるのですよ」ということだと思います。
人間的に成長したいと思うのなら、部下を持つことがいちばんの近道かもしれません。

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Posted by モチヅキ セイジ. at 2007年05月28日13:57

この記事のコメント

大変参考になります。
最近は、サーバント・リーダーservant leaderって言葉もありますよね。「下の立場の人は上の立場の人を三日・・・」、わかります。朝礼暮改のような上司、まだまだいっぱいいますから。オールマイティーalmightyと自負するボスbossほど内省心がないような気がします。パワーハラスメントpower harassment、今、さかんに言われていますよね。
Posted by ende at 2007年05月30日 10:54

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