喫茶店ができたことで、消費者は美味しいコーヒー・紅茶の味を知ると同時に、種類ごとの味や香りを楽しむことを知ります。ホットやアイスにしたり、砂糖・ブランデー・ミルク・レモンなどを入れて自分好みの味を自由に楽しめる柔軟性も受けました。やがて喫茶店や家庭でコーヒーや紅茶を飲むという行為自体が新鮮でオシャレなものと受け入れられ、生活の洋風化と共に新しい生活文化として広まっていきました。
また、その他の飲み物も、果汁の濃淡、グレープ味・レモン味などの風味の種類、微炭酸といった飲みごこちの楽しさ、ファイバー入り・アミノ酸入りなど、さまざまなバリエーションが登場します。
一方緑茶は、完成された飲み物であったためか変化がなく、次々と登場する色々な飲み物のインパクトの中で、しだいに印象が薄れていったと言えます。