うれしい、楽しい、やさしい、思いやりを持つ、感動する、憧れるなどといったプラス性の感情から、うやらむ、憎む、嫉妬する、怒る、見下すなどといったマイナス性のものまでいろいろです。
そして誰もがこのさまざまな感情をすべて、大なり小なり感情核として持っています。
「自分は人を憎んだことはない。だからそんな感情は持っていない」と言う人もいるかもしれませんが、それは、そのような状況を体験したことがないからということもあります。
しかし、思いもかけない時に湧き起こることもあるのです。
今の日本で、一週間もご飯を食べなかったことのある人というのは、どれだけいるでしょう。
そんなお腹を空かせた経験のない人が、一週間もご飯を食べなかった時にどんな感情がどれだけ生まれてくるか、ちょっと想像もつかないのではないでしょうか。
一日ご飯を食べなかっただけで、体中の力が抜けてしまうように感じたり、食べ物のちょっとしたにおいや映像に敏感になったり、もうご飯のことしか考えられなくなってしまうのですから、これが一週間も続いた時のことを思うと怖くもなります。