人間は、ココロの中の人たちと対話している - 2

「人間はどうも一人格ではないようだ」という話をすると、多くの人がうなずきます。

しかし、だからといって多重人格かというと、そういうことでもありません。

多重人格というのは、一人の人間の中に何人かの独立で矛盾したまったくの別人が存在しているということです。

「複合人格」というのは、置かれた立場や環境に影響されて表れるさまざまな感情核によってちがった考え方や捉え方が出てくるということで、大概は多重人格ではなくて、どこか一部分の感情核がクローズアップされているというだけのことなのです。

ひとつの感情核を一人として、怒りんぼ、泣き虫さん、いじけっ子、勇気くんなど何人もの人たちが私たちのココロの中に存在し、できごとに対して表れた感情核たちが常に対話しながら結論を出しています。

まったく別人が存在しているというのではありません。

あくまでも、太郎さんは太郎さんであって、あまりに忙しいと仕事が嫌いになり、あまりに暇だと仕事がしたくなるといった心の変化が起きるということです。

単一人格でもなく、多重人格でもなく、さまざまな感情核たちがいくつも集合してできているためにその時々でちがう気持ちになったり行動をとってしまう「複合人格」なのです。

人間は、ココロの中の人たちと対話している - 2



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Posted by モチヅキ セイジ. at 2010年10月13日07:28

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