家庭でとてもかわいがられて大切に育てられた人は、社会に出てもかわいがってもらえるものだと思っていたりもします。ところが世の中はかわいがってくれない場合が多く、こんなはずではなかったと悲しい思いをしてしまうことがあるのではないでしょうか。それは、家庭の中の自分と社会における自分の立場がわかっていないということです。
差別という行為は人に対して行うことだと思われがちですが、実は、人は自分を一番差別しているともいえます。「自分には学歴がないからダメだ」「自分にはなんの才能もない」などと思い込むのは自分差別です。
逆に「自分は正しい人間だ」「自分の方が優秀だ」などと人を見下すような態度をとってしまうのも、本当の自分を知らないことから起きる自分差別です。