もう40年も前の話です。
父親の経営している会社が倒産しました。
負債総額は1億300万円と聞いています。
当時、その額の意味など分からず、
そんなことより食べ物が無いとか、
住んでいた所に継続して住めない、
という事の方が子供の僕には大問題でした。
夕飯にキャベツしか無い時もありました。
なぜ?自分はこんな思いをしなければいけないのか!
と、当時は不満でいっぱいでした。
しかし、大人になってからはまったく考えが変わりました。
倒産したのは父親が怠けていた訳ではありません。
開発したマシンの特許侵害ということで訴えられ
差し止めなどで運営が行き詰まってのことです。
その後、優秀な弁護士さんとのタッグで裁判は勝ち取り
再建を果たしました。
父親、凄いな!よくがんばったな!と思います。
仕事に命かけていたんだな!と思います。
苦労は買ってでもしろ!というコトワザがありますが、
やっぱり嫌です、買いたくありません。
再建した時の苦労もひと言では語れませんが、
若いうちにそんな経営の大変さや、
父親、そしてそれを手伝った兄の姿勢…
そういったすべてが自分の体験となり今があると実感します。
そんな経験や体験できた自分はほんとにツイていると思います。
生きる事の大変さを早く教えてもらえた自分は
本当にツイていると思います。
いままで起きたすべての過去にありがとう!です。