父親は11人兄弟なんです。
7番目に生まれた長男。
ようはお姉さんが6人という事です。
そして弟が2人、妹が2人です。
母親は2人兄弟で弟が1人でしたが、
叔父さん叔母さんが11人いたということです。
その11人が全部結婚していたので22人ということになり
いとこに関しては28人。はとこに関しては……。
お正月、お祭りの時には本家ということもあって
すごい人口密度でした。
近所に住んでいる親戚はお風呂も借りに来てました。
父親の弟と母親の弟は、それぞれ兄弟として年が離れていたのですが、
一緒にくらいしていたので僕自身は2人兄弟だったのですが、
ちっちゃい兄ちゃん、おっきい兄ちゃんといった具合で
大家族の中で育ったというところです。
おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に生活していて、
またおじいちゃんとおばあちゃんの兄弟にも可愛がってもらいました。
人はみんな個性があります。
顔つき、しゃべり方、考え方、生方、仕事、みんな違います。
それが入れ替わり立ち代わり毎日接してくれるのです。
お年玉がたくさんになるのも当然うれしかったのですが、
そんないろんな価値を真近に見せてもらえたのは、
人間として、人生として本当にツイていると思います。
父親がまだ創業したてだったので、自宅と工場が一緒でした。
工場の人がたくさんいて、残業の時は一緒に夕食でした。
その時は、店屋物が食べられてとても幸せでした。
いろんな人が「セージ、セージ」といって可愛がってくれました。
いろんな愛情を感じました。
離婚した叔父叔母もありましたので寂しい思いもしました。
でも、小さな頃からいろんな価値に遭遇させてもらえた自分の幼少期、
本当にツイていると思います。