ブランド力とは、顧客にとっては安心・信頼・信用であり、企業にとっては持続的競争優位を実現する財産です。同じような商品ならこちらを買ってもらえる、多少値段が高くても選んでもらえる、付加価値を付けることで値段を下げずに売ることができるのがブランド力の意義です。
当然、次のビジネスを展開する際にも有利に働きます。ブランドの信頼で、広告やPRを効率よく展開でき次の商品も安心して買ってもらえるのです。そして、顧客との安心・信頼・信用を深め、信者を創造していく行為がブランディングで、この行為がなければブランド力は付きません。
ブランディングの基本としては、①知覚化作戦(説得力、感動、使命感などを訴える)②シズル化作戦(おいしそう、性能がよさそうなど五感に訴える)③記憶化作戦(与えた感動を名前やマークで記憶させる)の3つの作戦があります。これらを駆使し、商品ブランド、事業ブランド、企業ブランドを育て、見込み客をリピーター、スペシャル顧客、信者へと育てていくのがブランディングのコツです。
そして、メディアミックスによる的確な販促とブランディングを意識した人材の活動が整って初めて、事業、商品、販促、人材、企業ブランドという経営の5資源の相乗効果が生まれ、これがブランドの差別化開発へとつながっていきます。