アトピーやアレルギーの症状が世間で騒がれ、その人が特別で、その人が弱いからだなどと言われているようなところがありますが、本当にそうなのでしょうか。これは決して個人レベルのことでは済まされないと思います。
さまざまな環境問題が影響し、これだけ多くの人がいろいろな症状で悩んでいるのを見たり聞いたりすると、かえって何の症状も出ない人の方がおかしいのではないかと思ってしまうのです。
アトピーやアレルギーのひどい症状が出ている人は、実は敏感であったり、正直だったりする人なのではないか、と捉えることもできます。
敏感な人は、みんなに危険を知らせてくれる信号になってくれています。かわいそう、気の毒に、で終わらせてしまうのではなく、どうしたらそういう人たちが安全に暮らせる社会を作ることができるのかを考えることが必要です。環境に対応して変わっていくことも大切ですが、悪環境に順応できたり強くなったりして、胸を張るような人間にはなりたくありません。
強い、弱いを論じる前に、なぜ今そういうことが起きているのか、そして自分が置かれている立場ややっていることはどうなのかを見つめられる人間になりたいと思います。
変なことは変だと思える人になることのススメ
現代人は強く見えても、実は昔の人より弱くなっています。泥水を飲めばお腹をこわすし、ハダシで外を歩くのは大変です。それなのに自分より敏感な人を弱い者あつかいしてしまう。間違った規則の中で平気でいられる人だっておかしい。「これを覚えて何になるんだろう」と疑問を持たず、言われたことをとにかく何でも覚えていく子供が評価される、そんな世の中を見返る必要がありそうです。