以前、セミナーや研修に呼ばれ話の中でアイデンティティという言葉を使うと、カタカナ用語は分からないから使わないでくれと役員レベルの人からちょくちょく言われました。
日本語では自我同一性ということになると思いますが、こちらの方がまた違った意味で分かりにくいとも言えます。
カタカナ用語は外国語ではなく、一つの広い意味の内容を表す固有名詞として扱われる日本語となり、その単語を知っている人とはコミュニケーションがし易くなってきているます。
余談はさておき、ブランディングにおいてこのアイデンティティの確立はもっとも重要なポイントです。
性同一性障害という言葉をときどき耳にします。
心は男性だが体は女性、もしくは、心は女性だが体は男性と感じるもので、着ぐるみを着ているような感じだそうです。
そうなったことは無いのですがイメージしてみると分かるような気がします。かなりの違和感です。
コーポレートアイデンティティ、いわゆるCIだとか、ブランドアイデンティティにおいて、このアイデンティティの確立がなされていない状況は違和感を感じて当然なのですがそれを感じられるセンスを持ちあわせている人材はかなり少ないのが現状です。
要は外面と内面のバランスを取るということですが、実は内面から入るのはかなり難しい。
人は内面を磨き、外面はある意味どうでもいい、みたいのが常識的だったりします。
趣味などはまず格好から、という人が多くいるが、それも一理あると思います。
モノ溢れの時代、ビジネスにおいても外見から入ってみる、と考えてみる必要もあると思いませんか。